はーい、夏休みってことでね、坊ちゃんお嬢ちゃんもたくさん来てますねー。席について下さーい。
今日は写真教室の第1回ってことでね、始めに私と写真の関係について話をしたいと思います。
もともと私は、自分で写真を撮ることにはほとんど関心がありませんでした。写真は撮るのも撮られるのも余り好きじゃない。
ですから、韓国人と観光地に行ったりした時、韓国人は一生懸命写真を撮るんですけど、私は写真を撮らない。写真を撮らないで、その場にあるものを全部記憶するんです。こうやってね。
もちろん、記憶してほとんどはどんどん忘れていくんですけど、忘れてしまうものは所詮自分にとっては重要なものではないってことですね。
だから私の家にはアルバムらしきものはありません。いや、1冊だけあるんだけど、ずいぶん貧弱な内容です。
念のために言っておくと、プロの写真集を見たり写真論を読んだりするのは嫌いじゃありません。写真論と言えばスーザン・ソンタグのが有名でしたが、最近ではどうなっているんでしょうね。南伸坊のいくつかの本もお笑い本でありながら優れた写真論であったように記憶しています。
さて、そんな私でしたが、20世紀の終わりごろにデジタルカメラを購入しました。主たる目的は微ニ入ルに載せる写真を撮るためで、デジカメを購入したからと言って、観光地の写真をどんどん撮るようになったわけではありません。
デジカメを買った直後にたまたま光州ビエンナーレに行くことになり、その時に微ニ入ルではどういうスタンスで写真を撮っていくのかが決まりました。ま、偶然と言えば偶然だったんですけどね、色んな面で。
微ニ入ルにはあまり載せていませんが、私の人物写真の撮り方の中に、ちょっと個性的な方法があります。
手元にいい例がありませんが、こんな写真です。

このように人物を上から撮る。この写真のいいところは、人物と料理の両方が同時に撮れるということですね。だから食事の早い段階で撮る必要があります。終わりのころになると、料理皿が見た目汚くなるのでね。
先日日本に行った時に池の端で記念写真を撮ることになり、適当に「はい、撮りますよー」などとやっていたら「いつもの様に上から撮らなきゃ鯉が入らないだろ」と言われました。
その結果の写真がこれです。

人物と鯉。人物と料理を同時に撮る技法の応用ですね。みなさんも機会があったら、この技法で撮影してみて下さい。
[2007-07]