やあ、君たち。
最近あるところで「韓国には速読法がない。ないんじゃないかと思う」というような文を見たんだけれど、これまで何度も言ったように「○○は存在しない」という発言は相当慎重にする必要があるよね。
この文を書いた人の名前が仮に佐藤さんだとすると、もし私と佐藤さんが対話をした場合、それは2002年8月14日の日記のスタイルを踏襲して次のようになると思う。
「佐藤さんは速読法を学んだ人が韓国にいると思いますか」
「私はいないと思います」
「そうですかぁ?? 速読法を学んだ人はいますよ」
「どこに?」
「目の前。佐藤さんの目の前」
そう、ボクは韓国で速読法を習ったことがあるってわけさ。
この韓国の速読法の趣旨は日本のそれと大差はないと思うんだけれど、普通の人が1時間で1冊の本を読んで内容の90%を理解しているとすると、この速読法では1冊の本を5分ないし10分で読んで内容の60%を理解するというようなもの。要するに、理解度は大体どんなことが書かれているかを把握する程度にして、その代わりスピードを大幅アップさせるってことだね。
この速読法講座を受講していた人たちはどういう人たちが多かったかというと、そもそもボクがこれを受講したのが韓国に来て1年経った頃のことで、大昔のことですっかり忘れちゃって20代前半の女性が多かったような記憶がうっすら残っているだけなのかな。
で、速読法の趣旨はいいとして、速読の具体的な方法だけどそれは次のようなもの。
すなわち、
あいうえお。かきくけこ。さしすせ
そ。たちつてと。なにぬねの。はひ
ふへほ。まみむめも。やゆよ。らり
るれろ。
わん。
アイウエオ。カキクケコ。サシスセ
ソ。タチツテト。
ナニヌネノ。ハヒフヘホ。マミムメ
モ。ヤユヨ。ラリルレロ。ワン。
というような文章があった場合、文は読まない。
文はいちいち読まないで、行の左端の文字と右端の文字だけをすばやく見ていく。行の中間部分は読まない。
そして、ページをどんどんめくっていく。
…というトレーニングをするわけさ。
すると、2、3ヶ月後には見事に本1冊が10分で読める人間になっているという具合。
本当にそんなことが出来るんですか。
出来ますよ。韓国の人が速読法でページをめくる速度はそりゃ怖いほどでした。本のページをめくる音が殺気立っていたというか…。
日本人も大丈夫ですか。
日本人もスピードアップはしますよ。韓国人に比べると相当に遅いですけどね。なにしろ私なんかの場合、元々が、韓国の漫画屋で「他のお客さんは自分の席に10冊づつ持ってって見るのに、アジョシは必ず2冊づつなのね。くくっ」と漫画を見る速度が遅いことを馬鹿にされたいた程ですからね。
この速読法には何か問題点がありますか。
そうですね。問題点と言うほどではないんですが、ちょっとどうかなと思うことが…。これ、確かにスピードアップはするんですが、左端の文字と右端の文字を見るだけでは内容がちっとも把握できないんですよね。
[2006-10]