あなたたち!
先生がこれから言うことは、この十数年ずーっと疑問に思っていたことで、やり方によっては論文が書けるかもしれないほどの大きなテーマを含んでいるので、よく聴いて下さい。
【1面】
これは2006年7月22日付中央日報(43版)の1面です。
今回は中央日報をとりあげましたが、他の新聞も事情はほぼ同じです。
1面トップ記事の写真キャプション。
「800年前のジンギスカン騎馬民族を再現した蒙古軍の兵士たちが、20日草原を走っている。当時蒙古軍は1日200kmまで進撃し領土を広げた。」
このキャプションはあまり違和感がないと思います。それより、いくら土曜日とは言え1面トップにこんな遊び記事を持ってくるかな、と言いたくなるかも
ね。
1面の右側には映画祭の記事が載っています。写真のキャプションは
「男優主演賞“王の男”のカム・ウソン」
別に問題はないですね。
【2面】
紙面中央に、
水害を横目に団体ゴルフ、という記事があります。
写真説明。
「ハンナラ党京畿道党の高位党職者たちが20日水害地域である江原道チョンソン郡カンウォンランドのゴルフ場で団体でゴルフをし、物議を醸し出している。(左から)…。」
この写真にキャプションをつけるなら「物議をかもしだしている」ではなく「ゴルフをしている」であるべきなんだろうけど、それはともかく、この文が単に写真の説明ではなく、それ以上の何かになっていると感じるわよね。
【3面】
ここは右上のポスコ占拠
事件関連の記事です。
「21日午前、ポスコ技術研究所で開かれた臨時役員会議に参席したイグテク会長(右)が今回の事件について“一歩踏み出すきっかけになるよう望む”という要旨の話をしている。」
ってことなんだけど、話なんかしていなくて、この写真は誰が見ても
「おじさんが二人いて、一人はカメラを見て微笑んでいる」
というもので、それ以上でも以下でもないって感じよね。
どうしてもポスコに結び付けたいなら
「21日午前、ポスコ事件後処理のため臨時役員会議に参席したイグテク会長(=写真右)。」
ぐらいにとどめておくのが新聞人の良心ってもんでしょう。
【4面】
この面はモノ(物体)
の写真しかないので、言及省略します。
【5面】
この面は大鐘賞(映画祭)授賞式の記事です。
キャプション。
「新人男優賞を受賞したイ・ジュンギがトロフィーを持ち喜んでいる。」
ほらほらー。どうしてこういう風に「喜んでいる」とか余計なことを書くんでしょうか。「え? 喜んでいるに決まっているじゃないですか。顔見れば分かるでしょ」って言うかもしれないけど、写真見て分かることなら「喜んでいる」とわざわざ書く必要はないんじゃないの?
それと、先生の見た感じでは、このイ・ジュンギよりも、さっきのポスコのおじさんの方が喜んでいる雰囲気だったけど?
「大鐘賞映画祭に参加した俳優、キム・ヘス、カン・ソンヨン、キム・アジュン(左から)がそれぞれファッションセンスを披露している。」
ってことなんだけど、この女優たちが何をしているのかは誰も断言できないわよねえ。肉体自慢をしているのか、今夜の食事のことを考えているのか…。
【6面】
左上、
北朝鮮のミサイルに関する記事です。
「クリストファー・ヒル次官補が20日米上院の外交委員会公聴会に出席し北朝鮮のミサイル発射事態以後の米国の対北朝鮮対策を説明している。」
これは間違いじゃないんだろうけど、長すぎ。
こうまでして「〜している」「〜している」って言う必要があるんでしょうか。
【7面】
全面広告です。
【8面】
中央の「ポスコ占拠事件」についての記事、右下の「小学校の先生」の写真。
「ソウル特殊機動隊のキム・チヌン守警がデモの現場で無線連絡をしている。」
ってことなんだけど、これは変。
この記事のタイトルは「他人の家に入って鉄パイプのデモをするとは…」というもので、インタビュー記事(のようなもの)です。無線連絡うんぬんは関係ないですよね。
「“先生、夏休みが終わったら会おうね” 全国の小学校が夏休みに入った。21日に終業式を終えたソウルイドン小学校のある小学生が校門の外まで出て見送りをする担任教師に抱きつき夏休みの間の別れを惜しんでいる。」
くっさー。臭すぎるわよね。なんでこのように写真説明で写真に表情をつけようとするのか…。
これは「フォトニュース」なんだけど、写真がそれなりに分かりやすいわけだから、「先生、夏休みが終わったら会おうね − 夏休み始まる。ソウル市××区○○小学校にて」だけで十分のはず。
こういうキャプションをつけられたらカメラマンは怒るべきだと思う。「いちいちクソみたいなキャプションつけるなよ!」って。
【9面】
この面は、水害被災者への医療サービスの記事と高校生の献血の記事があります。
「水害地域の医療支援団員たちが21日江原道ヨンウォル郡ナム面ヨンダン里の福祉会館で医療奉仕をしている。」
そりゃそうなんだろうけど…。
「ソン・ウォンソク氏(右から3番め)が病室を訪ねたヨンセン高の学生たちと話をしている。」
このソン君はお父さんへ肝臓の移植をし、そのために学友たちから献血を受けたってことらしいけど、「だーかーらー、献血したことと病室で話をすることとどういう関係があるんだよ!」って言いたくなるわよね。
【10面】
全面広告
【11面】
蒙古の騎馬族の話(1面の続き)であまり問題なし。
【12面】
写真、ほとんどなし。
【13面】
全面広告
【14面】
証券
【15面】
全面広告
【16面】
全面広告
ああ、疲れた。
この日の新聞は32面まであるのですが、後半は文化面などが中心なので省略しました。
それにしても韓国の新聞写真の説明はどうしてこうも饒舌な「〜している」のオンパレードなのでしょうか。
たとえばペ・ヨンジュンがコーヒーを飲んでいる写真があったとして、
「ペヨンジュン氏(××ホテルラウンジにて)」
などと書けば済むべきところ、
「ペヨンジュン氏が××ホテルでコーヒーを飲んでいる」
と書いたり
「ペヨンジュン氏がコーヒーを飲みながら『やっぱり鶏肉が一番だ』と考えている」
と書いたりするのは相当に変ですよね。
日本人の中によく「韓国のマスコミはうざったい」と言う人がいるんだけど、これは「韓国のマスコミは言わずもがなの事を言う、韓国のマスコミは余計なことを言いすぎ」ってことなのかもしれないわね。
[2006-07]