韓国人男性二人と食事していた時に、「杉山さんが一番好きな韓国料理は何?」との質問をうけました。「カルビチムだよ」と答えたところ、「カルビチムは美味しいですよね」みたいな話になって終わりました。
ところがこのあと数日してから、二人から別々に連絡が来て、「カルビチムの店で知っているところがあるから行きましょう」「カルビチムの店を手配しましたので明日あたりに行きましょう」と誘われたのです。まあ、ここまではありがちかもしれませんね。二人ともカルビチムは好きな料理で、「そう言えばカルビチム、しばらく食べてなかったな」ってことだったのかもしれません。
それで、私は二箇所でカルビチムを食べることになったのですが、いずれの店でも「こんなのカルビチムじゃない」との反応/解説でした。どういうことかと言うと、カルビチムはもともと醤油味でカルビを蒸し煮した料理であるのに、これらの店では唐辛子系(キムチ系)の味付けだったのです。
「若い人向けになんでも辛くすればいいと思ってる」
確かにそうなんですよね。ケチャップで味付けをすればいいだろう、ってことですき焼をケチャップ味にしているようなもんですよ、言うなれば。
正しいカルビチムはソウルだと
などで食べられると思います。割と高い料理で「珍古介」「巨亀荘」では1万3千ウォンぐらい、「サドン麺屋」では1万ウォン弱じゃなかったかな。
私に言わせればカルビチムはスープが不思議味でなければいけないのですが、上の3軒はどれもいいと思います。「巨亀荘」はパプリカやブロッコリが入っていて、決して道は踏み外していないんだけど新しさを狙っている感じです。
上の「唐辛子系の味付けのカルビチム」を私が嫌うのには理由があって、「豚肉をキムチ味で蒸し煮した料理」で「キムチチム」というのが別にあるからです。すなわち
ということですね。だから勝手に牛肉とキムチを一緒に煮てもらいたくないわけです。
ちなみに、キムチチムの場合、適当に煮るのか、とろ火で煮て豚肉を非常に柔らかくするのかがありますが、店によって方針が違うので注文してみてのお楽しみということになります。中国語だととろ火の煮込みの場合は動詞が違ってくるらしいですけどね。
ふと思い出したので書いておきます。
以前にキムチチゲの話をした時に「それは豚肉の入ったキムチチゲですか、ツナの入ったキムチチゲですか」とメールで質問されたことがあります。
単に「キムチチゲ」と言った時は通常「豚肉入りのキムチチゲ」だと思います。ツナのキムチチゲなら「チャムチチゲ」と言うべきでしょう。
そう、例えば「鮨を食べたよ」と言ったら「にぎり鮨ですか、ちらし鮨ですか」とは訊かないはずですよね。単に鮨と言ったらにぎり鮨のこと。
もちろん、「ツナ缶を買ってきてキムチチゲを作ろう」と言えばそれは当然「ツナ入りキムチチゲ」なんでしょうけどね。
[2006-03]