翻訳の顛末
登場人物
- 翻訳者(複数、韓国人)
- 翻訳監修者(日本人)
- プロデューサー(韓国人)
- 監修者(韓国人)
- 社長(韓国人)
- 課長(韓国人)
出来事
- 専門的なことを一般人に分かりやすく説明した日本の本がある。この本を韓国語に翻訳し、韓国で出版することにした。もちろん、日本の出版社とは契約を済ませてある。
- 韓国人の翻訳者が翻訳する。厚い本なので、翻訳者が複数いる。
- 翻訳者が訳した文は一度プロデューサーに行き、プロデューサから翻訳監修者に送られる。
- 翻訳に誤りがないか、翻訳監修者がチェックする。翻訳文は「毎日風呂を立てなくてもよい」という文が「毎日浴室を作らなくてもよい」と訳されていたりするレベル。間違いを指摘していく。
- プロデューサーが原文、訳文、翻訳監修者の意見書を総合し翻訳文をほぼ確定する。
- 翻訳文が監修者(韓国S大学教授)に送られる。参考のため原文も一緒に送られる。監修者は専門家の立場の立場から翻訳文を修正する。
- 翻訳文が教授からプロデューサーに戻ってくる。
- この後、この教授が自分の業界について悪く言っている部分のほとんどを削除していることが判明。
- 社長激怒。(元々この本の魅力はその業界の悪いところを正直に書いてあるところにあったので)
- プロデューサーが教授に渡す前の段階のワープロ文書が行方不明?
- 翻訳監修者、このプロジェクトから逃げる。
その1年後
プロデューサー:ギャラはちゃんともらいました?
翻訳監修者:もらいましたよ。作業が終わって1ヶ月ぐらいしても払われなかったんで、○○○課長にメール送りました。そしたら払い込まれましたよ。
プロデューサー:そう? 私はまだもらってないのよー。
翻訳監修者:そうですか…。
さらにその1年後
翻訳監修者:ふと思い出したんですけど、あの本は結局出たんですか?
プロデューサー:さあ、どうなんだろ。半年後に出るようなことを聞いたけど…。あ、そうそう、私が今度本を出したのよ。本の題名は××で、○○のことを書いた本なんだけどね。本屋にあると思うわよ。
翻訳監修者:そうですか。本屋で立ち読みしてみますよ。
[2005-11]
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