向田邦子の短編に「花の名前」というのがありました。急に花の名前に詳しくなった夫、実は女が出来てその影響で花に興味を持つようになっていたのだという…。「男が花に詳しくなったら要注意」が教訓ってことだったのか?
「空の名前」は高橋健司の名著にしてヒット作。書名と概略を聞いただけで「売れそうな本だな」って分かりますよね。
韓国人の名前は覚えにくいという日本人がいます。フルネームで比較をした場合、日本人の名前より韓国人の名前の方が短いし、それほど覚えにくいとは思えませんが…。
日本人「韓国人は名前をハングルで表記してるじゃないですか。それで覚えにくいんですよ。漢字で書いてあればイメージが掴めて少しは覚えやすくなるのに…」
お客さん! そういう時には無理やり漢字変換ですよ。例えば、「キムジンヒです」と言われたら、勝手に「金珍姫」と脳内変換して覚えておけばいいんです。それで後日なにかの時に「金珍姫」ではなく「金真煕」だと知ったりしますよね。そうしたら「へえぇ… 金珍姫だと思ってた…」と心の中で思えばいいんです。ただ思うだけいい。どうせその後も名前はハングルで読み書きして漢字は使わないわけですから、珍姫でも真煕でも関係ない世界なんです。
考えてみると、日本人同士だって名前の漢字を常に確認してるわけじゃないはずです。「アクツと申します」と言われたら「ああ、そうですか」と勝手に「阿久津さん」だと思っている。実は「圷さん」かもしれないのに。
www.ysugiyama.comというURLを見て「杉山という人のサイトなんだろうな」と思ったりする。実は「椙山さん」のサイトかもしれないのに。
日本人の名前の場合は漢字を間違えると失礼になるでしょうが、韓国はその失礼度が低いという構造があります。なにしろ自分の姓名を漢字で書けない人たちが相当にいるわけですから。だから、「無理やり漢字変換」は使えるわけですよ。
野菜の名前を覚える方法は、八百屋に行って知らない名前の野菜があったら店の人に訊く、というのが王道です。食事の店で知らない野菜が出てきた時に従業員に「これは何?」と訊くのは王道2。スーパーマーケットの野菜名表示プレートを見て歩くのは王道パターンB。
食事の席で同席の人に訊くのは王道ではありません。「これは韓国語でなんと言います?」と訊くと、「名前は知らないけど野菜の一種だよ」と言われたりするので。
(あ、ここで激しく思い出したことを一つ書くと、明洞トンカツでキャベツの追加を頼む場合、日本人だと普通「キャベツもらえます?」とか言うと思うんですけど、韓国人は「野菜下さい」と言うのが普通です。)
以前通っていたスーパーは野菜のセルフ計量コーナーがあって、自分が選んだ野菜を秤に乗せて野菜の名前のボタンを押すというシステムでしたが、サンチュにも「なんとかサンチュ」「かんとかサンチュ」のような種類があって「野菜知識を試される」恐ろしいものでした。まあ、分からない時は他のお客さんに訊いたりすればいいんですけどね。
[2005-09]