あなたたち!
遅刻した時の言い訳として、「すみません。家を出ようとした時に国際電話が掛かってきて…」というのがあったわよね。「国際」イコール何かすごいものっていう認識がみんなにあったから、国際を使うと「それじゃ仕方がないな」と思わせることが出来た。
同じようなことは「外国人」についても言えて、例えば酒を飲んで車を運転する場合、マッチをかじるというテクニックもあるんだけど、捕まった時に「すみません。外国人が乗っているものですから」と言うと許してもらえることがあった。ま、このあたりの取り締まりはかなりシビアになってきているので今は通用するかどうか分からないけどね。
もちろん、この「外国人」というカードは外国人自身も利用する。信号無視が警察官に見つかった時はパスポートを見せながら「外国人でよく分からなかったんです」みたいに言えば万事解決。先生の場合は良心的にこれを韓国語で言うんだけど、英語圏の人は韓国語が話せても英語でまくしたてて終わりにしてるんでしょうね。
「この前さ、盆唐の方で日本人がたくさん来るイベントがあって、MCの言うことを全部訳してあげた。○○さんが予算がなくてお車代しか払えないって言ってたから『それでもいいですよ』と答えたんだけど、3時間ぐらい仕事をして5万ウォンしかくれなかったよ」
「アイゴ。○○さんとつきあっちゃ駄目よ。あの人たちは人を利用することしか考えていない。杉山さんは外国人で利用されやすいんだから注意しなきゃ」
電話でこんなやり取りをしながら、先生は「一番利用しているのはアンタだろ!」と思っていました。ちなみに、この電話相手のおばさんは現在逃避生活/行方不明の身になっています。
で、この「外国人使い捨て」はある意味分かりやすいんだけど、常にこういう展開だというわけでもない。あるおじが非常に大きな仕事を持って来て曰く、「杉山にはいつも世話になっていて心苦しかった。これで百分の一ぐらい借りが返せたと思う」なんて周りの人に説明していたことがありました。百分の一とは随分謙遜した言い方ですが、いずれにしても韓国版「鶴の恩返し」ってことでしょうね。
[2005-06]