「ええ。そのお客さんは大興洞から乗りました。青い革のボストンバッグを持っていました。セブランス病院まで行きましたが、別段体が悪い風ではありませんでした。『どこで停めますか』と聞いたら『どこでもいいから停めてくれ』と言うので、そのままセブランス病院の入口で停め、空車で出て来ました」
「おとといのことですね。ちょっと待って下さい、書類を出しますから。はい、この受付は確かに<応急室>ですけどね、予約の入院患者さんの場合も、夜はここに来るんです。…ええ、その患者さんはお一人で来られましたよ。病室のことですか。個室にしたのはその時に決めたんじゃなく、事前にもう決まっていたんです。…いえ、入院費を前払いで貰ったのは外国人だからというわけではありません。韓国の人の場合もそうしています。連帯保証人を立ててれば別ですけど」
「杉山さんがナースセンターに来たのはおとといの夕方7時ごろです。950号室に入って頂いて、その後7時15分ごろに、私が病室まで説明に行きました。その日の夜12時以降は食事してはいけないこと、手術は多分午前中に行なわれることなどを説明しました。あ、そうそう。次の日の朝、外来2階にある医療器の売店が8時30分にオープンするので、ここに行って12mmのトロッカー1本と5mmのトロッカー3本を買って来なければいけないんだ、と説明したところ、『なんで患者がそんなことまでしなければいけないんだ』と言っていました。もちろん、私はこの点もきちんと説明しました。『トロッカーは手術室にも置いてあるのでこれを使うことも出来るけれど、後から補充しなければいけないので結局同じことなんですよ』って。そして、わざわざ売店まで行かなくても、電話で配達してもらえることまでお教えしました」
「あれは、夜9時ごろだったと思います。杉山さんから電話が掛かってきて、『入院してセブランス病院にいる』って言うから驚きました。『杉山さん、どうしたの』と聞くと、『胆石の手術を受けるんだ』って。実はわたしも1年前にセブランスで胆石の手術をしたんです。先生は誰だって聞いたら、先生も同じでした。わたしはあの先生は友達に紹介してもらって行ったんですけど、非常にいい先生でした。だから杉山さんも安心してねって。…そう、病室料の話しもしました。わたしも一人部屋だったんですけど、とにかく部屋代が高くて、本当は3泊4日の予定だったんですけど、先生に『部屋代が高いから、もう退院しなさい』って言われて1日早く退院して来たんです。おほほ。だから、部屋の料金を確認して、明日は二人部屋に移った方がいいかもしれないわね、なんて話しもしました」
「ええ、覚えていますよ。朝、店を開けてからすぐ電話が掛かってきました。トロッカーを4本、病室まで届けて欲しいという話しでしたけど、その時間は店に私しかいなかったものですから、『申し訳ありませんが取りに来て頂けないでしょうか』とお願いして。…ええ、その後、10分か15分ぐらいして取りに来られました。パジャマ姿でした。別館と本館は中でつながっていますけれど、廊下がくねくねしていて、来るのに5分以上はかかってしまうと思いますよ。エレベーターもなかなか来ないですしね。…代金は208,000ウォンです。支払いは小切手でした」
「手術室での質問はわたしがしました。患者さんは手術台の上で目をつぶったまま一問一問にはっきりと答えていました。『コンタクトレンズや入れ歯を着けていますか』『いいえ』『携帯電話を持っていますか』『いいえ』『ここに来る前にお尻に注射を打ちましたか』『はい、2本打ちました』」
「杉山さんが胆石の手術を受けることは知っていました。昨日の2時ごろ電話が掛かってきて、『手術は無事に終わって、予定より1日早く退院するかもしれないから明日見舞いに来てはいけない』ということでした。『点滴は刺してるけどおしっこの管や鼻口の管はしていない』なんてことも言ってました」
「950号室の杉山さんなら、午前11時ごろに退院なさいましたよ。入院費の精算を済ませてからこちらのナースセンターに寄って、薬を持って帰りました。え? 病室の料金のことですか。えーっと、一人部屋が18万ウォン、二人部屋が10万ウォン、6人部屋だと1万ウォンですね。ええ、二人部屋に移るという話しもしていたんですが、手術が終わってから痛みもないし退院が1日早まるかもしれない、ということで移らないことにしたようです。自宅にいらっしゃると思いますから、自宅か携帯に連絡をしたらいかがですか。あ、それか、来週抜糸に来ることになっていますから、その時に担当の先生のところで会うことも出来るはずですけど?」
[2003-10]