日本の部長と韓国の部長がそれぞれ部下を引き連れて打合せをしたとして。
どちらの部長がどちらの部長を羨ましいと思うでしょうか。
食事の時のスモール・トークなどで、韓国の部長の方が家も広いし、結構やりたいようにやっていることがわかる。めちゃくちゃ忙しいわけでもなさそうだ。大体、部長と部長が話をして、それぞれの部下は「ふんふん」と話を聞いているわけですね。
さて、それで打合せが終る時、日本の部長が「○○君の方から何か言っておくことはないかね」と言うと、日本の部下は「先ほどの××の件ですが、これはこれこれこういうことでよろしいでしょうか」みたいに、的確な発言をします。現状認識がよくできているし、ヨミが鋭い。
これを見て、韓国の部長は「うーん、あんたの部下を私にちょうだい」みたいに思うことになる。
では、韓国の部下は打合せの時何をしているかと言うと、まず「何か言っておくことはないかね」と言われることがあまりない。整理もあまりできていない。
おそらく、韓国の部下が考えていることはもっと大きいこと。「この日本人は信じるに足る人たちだろうか」とか、「この二人の日本人の上下関係はどういう種類のものなのか」とか。
韓国人部長も昔はこの部下と同じ方式であったわけですから、韓国人部長はこの部下に特別不満を持っているわけではありません。ただ、日本人の段取りのよさや整理能力に出会うと、「うむ、そうなのか」と感じ入る。
そして、「日本人の仕事の進め方は美しい」「手の抜き方も上手い」などと言い出します。「創造力がある」「アイデアが豊富」などという誉め方はしないんですけどね。
ただ、当然のことながら、この<日本人の仕事の進め方>というのは、先輩から学んだり、先輩から言われたことを自分なりに改良したものであるわけで、学生の時に韓国に来てしまった人たちはどうしても仕事が雑だったり、確認の取り方が不完全だったりします。日本サイドが「嘘だろ」と思っちゃうやり方をしてたり…。
もちろん、マイナスがある分、それを補うだけのプラスの面があるのですが、それはまた別のハナシです。
[2002-02]