ウチの近くにはこんにゃくを売っているところがないので、大きなスーパーに行った時には少しまとめて買っておきます。
先日、新村のスーパーに行った時、こんにゃく3枚持ってレジに行ったら、レジの女の子が「お客さん、これ、どうやって食べるんです? 茹でて?」と聞いてきました。
このスーパーはお客さんの数に比べてレジの数が少なく、土日の夕方に行くとレジ周辺が修羅場になっているのですが、この日(月曜日)はレジがガラガラに空いていました。だから女の子は私にこんな質問をしてきたんですね。
「うん、茹でて食う」と私。
「アニ〜。これ買っていくお客さんが多いから、どうやって食べるのかなって気になって〜。ダイエット食品なんですって?」
「大体、おでんのようにして食うんだよ」
しか〜し、近所の店だとか女の子と知り合いだとかいう訳でもないのに、こんなやりとりをしているのは考えてみると奇妙なことではある。それに第一、店に置いてある食材の調理方法を質問するのは普通、お客の方でしょう。スーパーのレジの人が、「お客さん、これどうやって食べるの?」って…、自分で考えろっつーの。
でも、こういうところが韓国の面白いところであって、いわゆる「韓国にはまってしまった」という人たちは、この種のこと − 店員である前にまず一己の人間である − にシビレたりしているんだと思います。
「あの〜、ちょっといいですか?」
「はい」
「そのレジの女性は、こんにゃくのことなど実はどうでもよくて、逆ナンをしていたんじゃないですか? ま、逆ナンまで行かなくても、感じのよい男の人がいたから、せめて声だけでも聞いておこうと思ったとか‥‥」
「そう。昔、こんなことがありました。
小雨の中、傘をさしてソウルの街を歩いていたら、高三ぐらいの女の子が『アジョシ、傘に入っちゃ駄目ですか?』と声を掛けてきました。それで、5分間ぐらいその女の子と相合傘で歩いた訳ですが、歩きながら一応聞いたんですよね。
『もしかして、今僕をナンパしてるの?』
そうしたら、
『なんで私がアジョシをナンパするのよ〜』
とのことでした」
「な〜るほど」
「で、相合傘のハナシはこれでいいんですけど、スーパーのレジの場合は、『もしかして、今ボクをナンパしてるんです?』とかいちいち聞く訳にいかないじゃないですか」
「そりゃそうだ」
「だから、スーパーの場合は、そのまま品物をビニール袋に入れて持って帰ればそれでいいんです」
「それが結論ですか?」
「それから、『傘は大きい方がよい』というのも結論です。ナンパに関係なく、韓国では傘は大きければ大きいほどよいのです」
「‥‥。なんのこっちゃ、よう分からん」
[2001-06]