先日、地下鉄2号線に乗っていたら…。
この日、私は書類のかばんとノートブックコンピュータのかばんを持っていました。
そうしたら、私の前の席に座っていた30才ぐらいの女の人が「荷物、ここにおいたらどうですか」と言ってくれました。私の立っていたところの前は3人掛けのところだったのですが、おじさんとその女の人が座っていて、その間には0.5人分ぐらいのスペースしか空いていません。女の人は、その空いているスペースに荷物を置きなさいと言ったわけですね。
「あ、はい」とにこやかに答える私。でも、その後も荷物を持ったまま、窓外の風景を眺めていた。(地下鉄2号線は地上を走る部分が多いです。)
そして、心の中では「お前がぶくぶく太ってるから俺が座れないんだよ!」などと思っていた。
うわぁん。人間って怖い。
別のある時、地下鉄の座席に座っていたら、向かいの席の方から携帯電話の着信音が聞こえて来ました。そしたら、私の隣に座っていたおじさんが「うわっ、うわっ」と大慌てで自分のジャンバーをまさぐって、内ポケットから携帯電話を取り出し、ふたをパッカンと開いた上で「ヨボセヨ」とか言うのでびっくり。
そのおじさんは、「ヨボセヨ」と言っても返事がない段階でようやく自分に電話が来たんじゃないと分かったらしく、携帯をポケットにしまいました。
そしてその2〜3分後、また向かいの席の方から携帯の着信音が聞こえて来ました。そしてまた、おじさんは同じリアクションを繰り返していた。
「もう、このおじさんったら、着信音がどこでなっているのか判断できないなら、バイブにしておけばいいのに〜」と思った私でしたが、「待てよ。このおじさんは何か重大な連絡を待っているのかも知れない。そうだ、きっとそうに違いない。一体何の連絡待ちをしているんだ?」に至りました。
「知りたい! おじさんは何の連絡を待っているのだ!?」
私はあと15分くらいでこの電車を降りなければならないし、おじさんが次の駅で降りちゃう可能性もある。「早く、早く電話が来てくれ〜」
そして、2〜3分後におじさんに電話が来た! 私は当然耳ダンボ状態。(ってゆーか、隣の席だし、おじさんの声大きいし、ダンボになる必要ないんですけど…)
「ヨボセヨ。あ、はい、私です。はい。はい。掃除のおばさんがそちらに行っています。はい。はい。私も今、そちらに向かっています」
なんのこっちゃー。これじゃ何だか分からないでしょ。電話の相手の声も聞こえないし。「微ニ入ル」のネタにもなりきれないおじさんやな〜。
仕方がないので、おじさんの足元を見て、服装チェックしておくことにしました。モスグリーンのコットンパンツに紺のナイロンの靴下、茶色い靴という組み合わせでした。
* * *
韓国では地下鉄の車内での新聞売りがいなくなってしまったのですが、最近また時々見かけるようになりました。あとは、カセットテープ・乾電池・ドライバーなどを売る物売り、お金を集める身体障害者、布教活動をする人などが定番です。
「親戚の子供が手術を受けることになりましたが、手術代が600万ウォンかかります。みなさん、小銭を、100ウォン玉を下さい!」と大きい声で訴えていたおじいさんもいました。
[2001-05]