「さあて、夕メシでも食いに行こうか」という時に、「昼飯ナニ食った?」「昨日の夕メシは何だった?」とは、よく交わされる質疑応答のパターンですよね。「お昼ご飯は天ぷらだったよ」と言えば、「じゃあ、天ぷらは除外して‥‥」というのが恐らく国際的なルール。
「杉山さん、昨日の夜は何を食ったの?」と言うので、「ホルモン焼きです」と答えたら、その韓国人、頭の中が「ホルモンホルモン」で一杯になってしまったらしくて、「ホルモン焼き! ホルモン焼きは美味いですよね〜。ホルモン焼きを食いに行きましょう」と相成った。
イヤ、二日続きのホルモンでも、私は何の不満もありませんけどね。
ホルモン焼き関係のことは詳しくない人が多いかもしれませんね。私も詳しくない。
とりあえず、ミノ、テッチャン、センマイぐらいを知っていればよいのでしょうか。ミノ(ヤン)はコリコリしていて美味しい。鶏肉をさらに淡白にした感じ? これを食べてる時はとりあえず幸せ。テッチャン(コプチャン)は穴があいてるやつ。これはこれで美味しいのだ。そしてセンマイは見た目がひたすら気味が悪い。君たちも人として人生をまっとうしたければ、センマイは口にしないようにね!
韓国でお客さんが行列している「テッチャン」のお店があるのですが、そこはテッチャンの臭いをとるのに焼酎を使うなどしているらしい。臭いがないため、女性客も押しかけているそうです。ホルモン焼き屋はカルビ屋以上にテクニックが要求されるかもしれませんね。
そして、ホルモン焼き屋の女社長の話。
「ウチみたいな所は一見安いように見えるけど、食べ終わって勘定する段になると、決して安い店じゃないのよ。IMFになる前は公務員・会社員が大勢来てて、ワンテーブルで30万、40万ウォンになってたんだから。今は昔のように黒いお金を持っている人がいなくて、売上はイマイチ。でも、家族連れのお客さんが時々やってきて少しづつ注文してっていう、これが正常なんでしょ」
うーん。なんかヤダなぁ。「計画的にお金を使う」とかって、韓国人には絶対似合わないと思う。
実は女社長の発言の中で一番印象に残ったのはこれでした。「前にやってたお店には日本人のセールスマンが来てさ、ほら、日本の醤油、あるじゃない! そう、キッコーマン。キッコーマンはいいのよ。あれは韓国にはない。なにより色がきれい。私はキッコーマンの色が好きなのよ!」
[2001-05]