「日本人と韓国人、どちらが英語が上手だと思いますか?」と質問された時は、次のように聞き返すのがよろしいと思います。「では、あなたは、日本人と韓国人、どちらがピアノが上手だと思いますか?」 または「日本人と韓国人、どちらがテニスが上手だと思いますか?」
「どちらがピアノが上手って…。そりゃ、練習した人が上手だし、そうじゃない人は下手だし…。じゃないんですか?」
そうなんですよ。英語も要するにそういうことです。「日本人と韓国人、どちらが英語が上手だと思いますか?」という質問はほとんどナンセンスだと思います。上手な人は上手だし、悲惨な人は悲惨。
「でもでも〜、大雑把な傾向とか、あるんじゃないですか?」
一般的には「韓国人は国際的な集まりなどで、臆せず英語でしゃべっている。日本人はこれができない」などと言われていますね。確かにこういう面はあると思います。でも、韓国人が「b」と言った時、アメリカ人が「それはabcのbか、それともpか」と聞いたりしている現実もあるわけで、事情は複雑です。
発音面についてアメリカ人に聞いてみると、大体はこんな答えのはず。
「韓国人も日本人も、英語の発音に関してはどっこいどっこい。但し、中国人は発音が上手である」
うーむ。発音に関しては、韓国がどう、日本がどう、と言っている場合じゃないわけですね。
どうも、なんちゅうか、「日本人と韓国人、どちらが英語が上手だと思いますか?」という場合、「自分の意思を正確に相手に伝える能力」を言っているのではなく、「話している時の感じ、発音、見た目の上手さ」を言っているんじゃないでしょうか。
あー、なんか、こういうことって下らない。「らしさ」という面では、1年ぐらいそれなりの方法で訓練すれば、「あなたはボストンの近くに住んでいたの?」と言われるぐらいまでは引っ張り上げることができるんです。いくらボストンの近くに住んでいたような英語を話したとしても、理解力や表現力が乏しければ使い道はないでしょう。
[2001-03]