去年の夏、金大中大統領と金正日総書記の会談がありましたが、その時の金正日総書記の「オレが隠遁生活をしているってー、外国のマスコミは言っていたけどー」という部分を聞いて、「あれ? この話し方のパターンをどこかで見たぞ」と思いました。
しばらくして思い出したのですが、それは友人のお姉さんの話し方でした。
この友人がある日、「杉山氏、今日はウチのオンニ(お姉さん)が出てくるって」と言って、その日初めてこのお姉さんに会ったのですが、いやあ、このお姉さんは既知の韓国人にはないパターンでした。会ったその日に、「タメ口で話さなきゃならないんじゃないか」とか言います。私に直接、「タメグチで話ししてもいいですよね?」と確認をとるんじゃなくて、独り言または側近(妹=私の友人)に語る形式をとっている。
この友人が小さな声で「杉山氏、<タメグチで話す>って知ってる?」
私も小さな声で「うん。知ってる」
「オレが隠遁生活をしているってー」も、あれは側近の方を見て話していたんですよね、確か。
これが初めての出会いだったのですが、このお姉さんが仕入れて来ている話は結構面白いものが多くて、みんなでいつも大笑い。話し方も上手かったのかな。側近の発表する笑い話には鋭い切り返し・分析をしていました。私も気がつくと側近のような存在になっていた。
「旨いから食え」とかが得意のせりふだったのでしょうか。私が「家の掃除をしなきゃいけないので今日は帰ります」と言ったら、「家政婦を使え!」 私がちょっとつまらないことを言うと「地球を去りたいのか!?」
…色々なセリフが印象に残っています。
このお姉さんが狼狽したのを見たのは一回だけ。妹の後に続いて玄関を入って行った時、お姉さんは夏の暑い時だったので半分下着のような格好でいたのですが、私が来ることを知らなかったらしくて、ひどく慌てて服を着替えに行きました。
一見とんでもない人に思われて、それは確かにそうなんですが、当然のことながら女である。「頭の回転がたいそう速い職業婦人」という形容が適切なのかも。
ちなみに彼女のお宝写真は、大統領が会社の視察に来た時に大統領にチャート図か何かを見せながら説明している、という写真です。
[2001-02]