下宿については、以前にも書いたことがあります。(1999年10月の「下宿」) それから、韓国には「下宿生」というなつメロがあったんじゃなかったかな。
韓国に来る前に読んだ本の中で、「私が文を書いていると、下宿生の韓国人(小学校の教師)が赤ペンを出して校正を始める」というようなくだりがありましたが、私も似たような経験をしました。
語学堂の宿題をやっていると、下宿の人(会社員)が「ちょっと見せてよ」と言う。語学堂の宿題というのは、その日に習った文型を使って文を三つ作るというものです。(大体毎日がこのパターン)
で、私が「〜たり〜たり」の文型を使って、「商社の人は接待したり接待されたりする機会が多い」みたいな文を書いてると、これを見て、「うーん」とうなっちゃうわけです。
「<接待したり接待されたり>でもいいんだけど、<接待したりされたり>の方が文が美しい」
「それからさあ、<商社>っていう言葉はあまり使わない。<総合商社>って言ったりするけど、韓国人はこの文では<貿易会社>と言うのが普通」
なんて具合でした。
なーるほど。早速、消しゴムでゴシゴシします。このレベルの修正は学校の先生はなかなかしてくれないので、結構貴重なアドバイス。基本的な書き間違いの部分は直さないで、学校の先生のためにそのまま残しておきます。
この会社員、毎朝7時半ごろ家を出て、夜は8時から遅い時には12時過ぎて帰って来る生活をしていましたが、午前3時に帰って来た時も、翌日は「鉄人、鉄人」と言って、朝家を出ていきました。夜寝てると、「杉山さん、寝ているのか?」と言って、起こしに来たことが度々ありました。
「日本の学校では韓国侵略についてどういう表現をしているの?」と聞くので、「はっきりしないけど、小学校の時は<朝鮮征伐>と習った気がする」と答えたところ、「あっはっは。<征伐>かあ」
昔、ソウル大学の入学試験の数学の問題に、東大の過去問と同じ物が出て問題になったこととか、色々な噂話とか、面白い話しをしてくれました。
彼と私は、決して趣味を同じくしていたとかいうわけではありません。することがない時は「賭け五目並べ」をしたり、風俗関係のリサーチに出かけたりしていました。ま、なんとなく気があっていたんでしょうね。言うまでもないことですが、韓国人も人さまざまです。
[2001-02]