今の「気まぐれ写真館」は脱力系のようなものになってしまってますが、それはなぜかと言うと、カスみたいな写真しか撮れてないからですね。なぜカスみたいな写真しかないかと言うと、よい写真を撮るためのシャッターチャンスは限られているからです。
私が「気まぐれ写真館」を始めてから撮れなかった写真に、例えばこんなものがあります。
汝矣島(ヨイド)を知り合いの韓国人と歩いていた時、向かい側の歩道で四五人の男が何かしていました。男たちは裸のマネキン(女)を取り囲んで動き回っています。男のうち一人は両手首を紐で結んでいる。
そして、その男たちの近くには人だかりが出来ていないのですが、向かい側(つまり私がいたところ)では10人ぐらいの人がそれを見ていた。
隣りにいたおばさんに「一体なんですか?」と聞くと、「昨夜ここで人が死んだので、その現場検証をしているのよ」とのこと。ケンカをして相手を突き飛ばしたら、その人が死んでしまったらしい。
うーむ。それで警察の人と被疑者が現場検証をするのはいいんだけど、なぜ全裸のマネキンを使用するのだろうと思ってしまいました。まさか、死んだ人は突き飛ばされる前に服を全部脱いだわけではありますまい。
この写真、さすがに撮る勇気がありませんでしたが、もし撮っていたらコメントに悩みそうです。「マネキンフェチの人たち」とでもするのかな。
それから、ある日鍾路(チョンノ)を歩いていた時は、リヤカーの上にリヤカーを載せて運んでいるおじさんを見ました。これは、撮ろうとする前にいなくなってしまった。残念。写真のコメントは「リヤカーを売るおじさん」で決まりだと思います。
新村(シンチョン)の地下鉄の駅に行った時は、天井から水が漏っていて、通行人が「オモ〜!(あらら!)」と言いながら歩いていました。これは撮ってもよかったのですが、急いでいたので通過してしまいました。コメントは「地下鉄新村駅の噴水。待ち合わせ場所の定番」でしょうか。
まあしかし、仮にこれらの幻の写真を撮ってたところで、誰かが私に報道写真記者賞をくれるわけでもないでしょうしねえ。
今、撮ってみたいなと思っている所は、南大門市場、ウルルン島、海水浴場などです。機会があれば微ニ入ル的に挑んでみようではありませんか。
[2001-02]