以前、韓国人の家に行った時‥‥。
その家は低層マンションで、結構なお金持ちなのですが、食事の時間になって何を食わせてくれるのかと思ったら、中華料理屋からチャンポンの出前をとることになりました。
「うそ〜。お客さん呼んどいてチャンポンかぁ?」と心の中で思ったわけですが、「この店のチャンポンおいしいのよ」とのこと。
で、中華料理屋から出前の人が来たのですが、出前の人に「一つは警備員のおじさんに持ってってくれ」と言っていました。
これって。
守衛のおじさんだって、自己の食生活管理とか色々あるわけだしぃ、メニューの希望も聞かないでチャンポンを押し付けるのはどうなんだろうねえ、と感じてしまいました。それに、食事を済ませたばかりかも知れないし、よその家から同様にチャンポンをプレゼントされたばかりかも知れない。
でも、これが韓国スタンダードと呼ばれるスタイルなんでしょうか。
守衛のおじさんには、盆暮れ(チュソクと旧正月)などに、2〜3万ウォン渡したりするのが普通のやり方だと思います。また、短期間(一ヶ月ぐらい)オフィステルなどを使用していた場合なども、去る時に同程度の金額を渡したりするみたい。もちろん、人それぞれでしょうけど。
こうして見ると、韓国はそれなりに「チップ文化の国」、あるいは「チップ文化がある国」ということになりますね。
アパートなどでは、盆暮れに各家から1万ウォンづつ徴収して、それを守衛のおじさんや公共部分を掃除している人に配ったりもしているようです。
私の場合は、昔毎日行っていた雑居ビルに守衛のおじさんが一人いて、朝そこに行くと、おじさんがなぜか必ず竹ぼうきを持って立っていて、「杉山氏、昨日郵便物がきていたぞ」みたいなことを話しかけてきました。
私はこのおじさんを密かに「レレレのおじさん」と命名していたのですが、こういう話は韓国人には通じないので、異国の生活はちょっとつらいものがあります。
この守衛のおじさんと他の韓国人がどう付き合っていたのかは知りませんが、私は、日本から謝礼品が送られて来た時など、このおじさんに少し分けてあげてたりしました。ハンカチとか、お菓子とか。しかも、その商品のコンセプトについての解説付き。
「あの杉山さんという人は、お金をくれたことはなかったが、彼なりの美学を貫いていた」と、このおじさんは答えることでしょう。「記憶に残っている日本人はいませんか」と誰かに問われた時。
[2001-02]