あれ〜。いや〜ん。こんな食べ物があったなんて。
さんまを寒風の中で一日干して、切る。ただそれだけのもの。これがお皿に盛られて出てくるので、わかめ、海苔、白菜、ねぎなどと一緒に食べる。コチュジャンをつけてね。
名前はクヮメギ。
これ、潮の香がしてなかなかヨイと思いましたが、普通の韓国人ってどうなんだろ。魚の生臭いの嫌いだし。
まあ、韓国人といっても、海の近くで育った韓国人、釜山にいた韓国人などもいるわけで、そうした人はこの生臭さにも抵抗がないと思いますが。あ、クヮメギは鬱陵島(ウルルンド)の食べ物です。
この食べ物(料理とは言いがたいです)がどんな味かというと、やっぱりおすしのさんまが一番近いのかな。
私は基本的に、ナマなんとかってのが割と好き。生がわき、生放送、生玉子、ナマアシ、ナマじゃ…、ナマじゃけ! 生ビールは好きでも嫌いでもなし。生牡蠣はあまり食べない。
これは、ちょっと小骨が多いです。冬の食事なのに暖かくして食べるとかそういう考えをしないで、寒々しいまま食べるというのが珍しい。ただ、私としては、なんでもかんでもコチュジャン、ここでもコチュジャン、というのがやや不満でした。もっといいタレがあるかも知れないのに。
* * *
「軍隊にいた時、雷が落ちてさ、3人死んだのよ。一人は床屋で髪切ってて、一人は工場でトンカチ使って仕事をしてた。心臓麻痺を起こして、今思うと人工呼吸すればよかったのかもしれないけど、当時は何にも知らないから、ただ担架に乗せて、病院に運んで行った。
「軍隊じゃ何人も死んだよ。人共軍の掘ったトンネルに地雷があるんだけど、地雷が下だけにあるんじゃなくて、天井にも仕掛けてある。トンネルがくねくねしていて、トンネルの壁に触れると天井の地雷が爆発する仕組み。
「鉄で出来た地雷は探知機で探せるんだけど、プラスチックで出来たのは引っかからない。だから、ローラーで探していくんだけどさ、天井にはローラーがかからないじゃない。
ウルルンドのクヮメギを食しながら聞いた軍隊のお話し。あ、いや、クヮメギには軍隊の話しがよく合う、ってことじゃありません。こんな冬の夜もあったよね、という、備忘録のようなものでした
[2001-01]
【追記】「クヮメギは鬱陵島の食べ物」というよりクヮメギで有名なのは浦項。[2006-11]
【追記】小骨の多い店もあるが、小骨のない店もある。[2006-11]