江南の方においしいお鮨屋さん(刺身の店)があるとのこと。連れられて行って来ました。なんでも、他の店では一人10万ウォン以上するのが一人5万ウォンで食べられるとか。5万ウォンにしろ、10万ウォンにしろ、食事にしては高いもんですけどね。
行ってみると、なんと凄いぞ。四人がけのテーブルが15卓ぐらいと、オンドル部屋が二つある店なのですが、超満員。お店はきれいなんだけど、人民食堂の如し。
当然、このお店は要予約。私たちも予約して行ったのですが、二人だったので、カウンター席をあてがわれてしまいました。
もっとも、私はカウンター席は嫌いじゃない。韓国人はあまり好きじゃないみたいですが。
昔、別の韓国人と鮨屋に行った時、お店がガラガラで、韓国人がテーブル席に座ろうとするので、「え〜! カウンターの方がいいですよう」と私が言って、カウンターに座りました。結局は、この韓国人、板前さんから色々教えてもらったりして、結構楽しんでいたようです。
さて、韓国のお鮨屋さんなんですが、日本人客が来ると張り切るという面があります。この場合の日本人客は、韓国在住よりも、日本から旅行で来たとか、日韓をひんぱんに往復しているビジネスマンなんてのが価値が高い。要するに、「生の日本人(変に韓国化していない日本人)が来てうまそうに食べた」→「私の店は本物の日本料理屋だ」という展開にしたいわけです。
ですので、この日は私は「東京からやって来た杉山さん」ということになりました。(ま、嘘じゃないんだけど。) 店長に「お客さん、名前はなんていうんですか?」と3回も聞かれました。「覚えられないなら聞くな」っちゅうに。
で、日本人がカウンターに座っていると、「日本の人はまぐろが好きでしょ」とか言って、まぐろを多く出してくれる。鯖を「うまいうまい」と言って食べていると、これもどんどん出てくる。この時も日本語で「うま〜い」と言って、同行の韓国人に通訳してもらうのがポイントです。それでこそ板さんが喜ぶというもの。
もちろん、「日本の店より旨い」「びっくりした」などのセリフも適宜織り交ぜます。
昔行った店では、「こんなのもあるんだぜ」という感じで、他のお客さんには出してない秘蔵の醤油を出して来たことがありました。
この店の笑っちゃう点は、お客さんを全て「会長ニム!」と呼んでいることでした。20代〜30代のお客さんは「部長ニム!」だそうです。「社長ニム!」を使っていないところに注目すべきですね。
[2001-01]