皆さんもうすうす感づいていると思いますが、韓国関係のサイトで、ホテルをきっちり比較紹介しているところはありません。割と詳しい韓国情報を提供しているサイトでも、ホテルに関しては、外観写真を一枚つけて、あとは宿泊料金プラスアルファぐらいのことしか書いてない。レストランやショップに比べて、圧倒的に情報量が少ないです。
ソウルにいる人は、日本人であれ韓国人であれ、ソウルのシティホテルに泊まることは少ないと思います。日本から度々出張に来るビジネスマンなどが、ソウルのホテルの寝心地には詳しいと思う。私もソウルのいいホテルに泊まった経験はあまりなくて、むしろ東京のホテルの方が多い。ソウルで泊まったことがある所はホント、ウォーカーヒルとウェスティン朝鮮と明洞ロイヤル、ぐらい?
ただ、日本人がソウルに来た時、部屋まで行くことが多いので、部屋の中を見たことがあるホテルは多いです。その時は出来るだけ、失礼にならない範囲でバスルームも見るようにしているので、まあ、それなりにホテルの把握はしているのでしょうか。
一流ホテルの詳しい比較は、今年の7月号の「日経トレンディ」がしていました。コンセルジュにリサーチをさせて、情報にたどりつけば2ポイント、一生懸命がんばってくれれば1ポイントなんて風に点数をつけていた。総合ベストワンは新羅(シルラ)ホテルだったはず。新羅ホテルのサイトのトップページにそう書いてあります。
私が「好きなホテルは?」 と問われたら。
そうですね、サービス面では新羅、おしゃれっぽいという感じでCOEXのインターコンチ、雰囲気が好きという理由で朝鮮ホテルを挙げたいです。ああ、でもこんなことをタイプしながらも、心のどこかで、「ホテルなんかどこでもいいんだよ」と呟いている私。
こういうんじゃなくて、例えば、安い旅館か何かに泊まって、夜、そこの旅館の主人が部屋に絵を売りつけに来るとか、そんなのが好き。これは実際、中国の旅館に滞在していた時の出来事なんですが。
おじさんが大きな絵と小さな絵を持って来て、大きな方は日本円で6万円だと言う。それはそれは、「10万円でも安い!」と思えるすばらしい絵でした。私が色使いや構図にいたく感心した様子を示したので、おじさん、えらく盛り上がってた。
いいホテルというのは、結局、舞台を提供してくれるだけなんですよね。記憶に残らないホテルが本当にいいホテルなのだと思う。(リゾートホテルは別にして、ね)
その点、いい安宿というのは、宿の主人や従業員が思いっきり主役を張ってますからね。安くて楽しめる。
あれ? 「記憶に残らないホテルがいいホテル」‥‥ もしかして、私はとんでもなく鋭い説を述べているのかも。人間の顔も、「記憶に残らない顔が整った顔である」、恋愛は「記憶に残らない恋愛が本当によい恋愛」。ふ〜む。このフレーズは、20世紀最後の大発見なのか?
まあ、アレかな。冒頭に戻って、「ホテルを紹介したサイト」がない、というのも、世の中の人がワリカシ「ホテルなんてどこでもよいのだ」と考えてるからなのかもしれません。「ホテルは場所と予算で自動的に決まりうるもので、掘り出し物のホテルや理由なく高いホテルがあったりするわけではない」、とも言えそうです。
なお、「ホテルに行こう」というフレーズは韓国でもヤラシイ響きを持っているかと言うと、それはもちろん持っている。ただし、韓国の場合は「旅館に行こう」と言うのが普通なので、「ホテルに行こう」のヤラシサはそれ相応に軽微なものでありましょう。
[2000-12]