日本の人が韓国に留学なんかに来て、よく言うのが、「韓国の人がモノを持って行ってしまうので困る」ということです。下宿に入った人の場合、他の下宿生が、面白そうな本とか、使わないで置いてある本立てとかを勝手に持って行ってしまう。
会社でもそうです。机の上に置いてある時計がなくなってるので探し回っていると、「撮影の小道具で持って行きましたよ」
大方の日本人が言うのは、「持って行くのはいいんだけど、一言言えっての!」
で、日本人はプリプリしているわけですが、日本人も馬鹿じゃないから、ある日、気がつくわけですね。「あ、そうか。無断で持って行かれるということは、自分も他人のものを無断で持って来ていいわけだ!」
大きな前進です。
そして、そのうち、日本人も無意識に「あんたのものはワシのもの」で行動が出来るようになる。
…って、これは嘘ですね。この面では、日本人はどこまで行っても韓国人にはなれない。
まあ、もっとも、無断で持って行くってのも程度問題で、例えば日本の会社で、「何々さんったら、私のホチキスを無断で使ってるのよ。私物のホチキスなのに」なんて言う人、いないですよね。韓国人にとっては、この「ホチキス」のような概念が、本や本立てなどにまで広がっているというだけのハナシ。机や洋服ダンスまで持って行くわけではありません。
あ、そうそう、姉妹のケンカの原因の80%は、「お姉ちゃんが私の服を勝手に着た。しかも、私が一回も袖を通してないやつ」ってのです。日本も同じでしょうね。まったく、女の人は平和でよろしゅうおます。「女の平和」かぁ。
無断ってわけじゃありませんが、お金の貸し借りもよく行われています。30代後半ぐらいになると、相当に大きな金額を貸し借りしている。
あげる場合もあります。友人が選挙に出る時、3,000万ウォンあげたとか。さすがにその日の夜、奥さんと言い争いをしたそうですが、3,000万ウォンあげちゃうってすごい。なにしろ、十年以上前の3,000万ウォンですからね。無二の親友ってわけでもない、高校の時にそれなりに親しかった友達です。
私も、友人に地方の選挙事務所の陣中見舞いに同行させられて、その時、10万ウォンも包まされた。10万って、3,000万ウォンに比べると少ないようですが、冷麺が20回も食べられる金額です。
「韓国人はお金の貸し借り、あげもらいも派手」というのが私なりの結論です。「あれ?」と思ったのは一度だけ。女性同士の下着の貸し借りです。日本の女性は友人が泊りに来た時、下着を平気で貸したりしているようですが、この頻度が、韓国は日本より低いみたい。理由はもちろん不明です。
[2000-09]