えっと。
はん、もん、てん、つ、あ、あ。…6文字ね。
あ、いえね。うちンとこの場合、来週にはこの文を「美しき日々」に移すわけですが、タイトルがあんまり長いと駄目なんです。「板門店ツアーは下らないぜ」とか、「なぜにチミタチは板門店を目指すのか」だと、タイトル欄に入りきらない。
板門店ツアーは韓国観光の中の一アイテムであるわけですが、どうしてこんなものを残してるんでしょう。
「南北の緊張が伝わる板門店ツアー! 北朝鮮の兵士と目を合わせないように注意して下さい。半ズボンは禁止」うんぬん。ツアーの内容のつまらなさもさることながら、板門店って、言うなれば民族分断の悲劇の象徴じゃないですか。これ見世物にして小銭稼ごうってのがイヤですねえ。
板門店ツアーの中身については行かなくても見えてしまうわけですが、私も数年前、ロッテホテル集合出発のこのツアー(日本人向け)に参加しています。「しょうもねえ内容だろう」と思いつつも、一応の確認作業は怠らない私。
ツアーの内容は今も大きく変わっていないはず。北側が掘ったという南侵トンネルの中に入ったり、会談場を見学したり、軍の食堂でメシ食ったり、という感じ。メシはハムステーキか何かだったのかな。ノー・チョイス。
ツアー参加者は、自分がなぜこれを見物しているのか、その意味、などは殆どわかってなかったと思います。私を含めて。
軍内での食事ってのも、それほど面白い体験ではナイ。
そう言えば思い出したのですが、昔東京にいた時、自衛隊基地の中の桜並木を撮影したくて、交渉しに入ったことがあったのでした。何人かで敷地内に入ったのですが、「別の建物のどこどこに行って下さい」とか言われて、敷地の中をぞろぞろ歩いて移動していたら、遠くに立っていたおじさんに「走れ〜!」と叫ばれてしまいました。「ひい〜っ」と思いながら皆で走った走った。
あれが僕たちの青春だったのか? 走れ自衛隊?
ただ、思いがけない機会に軍の中に入ったりするのは、 not bad だと言えるでしょう。知り合いの人の中にソウルの米軍基地で働いている人がいて、お昼ご飯をお呼ばれしたことがあったのですが、基地の中の様子も興味深いものだったし、ご飯もおいしいものでした。板門店ツアーの食事より数ランク上のものなのでしょうね。
「普段なかなか見ることができないところを杉山さんに見せたいと思って…」とは、招待してくれた韓国人の弁。なかなか鋭いじゃーん。
というわけで、板門店ツアーは退屈この上ないものであるのですが、ツアーのバスの中では運転手のおじさんとガイドのおばさん(50代?)が韓国語でこんなやりとりをしていました。
運転手: 延世大学のセブランス病院に、勃起不能を治す手術があるんだけどさ。
ガイド: うん。
運転手: アメリカから帰って来た医者が一人いて、その医者だけだって。韓国で手術できるのは。
ガイド: それで?
運転手: 手術には800万ウォンのと200万ウォンの二つがあって、800万のやつは、必要な時に立たせることができる。200万ウォンのやつは、いつも立ってるんだってさ。あはは。
ガイド: まあ。その200万ウォンの、いつもってのも不便よねえ。
結局、板門店ツアーでの収穫は、この運転手とガイドの会話だけでした。私は一番前の席に座っていてこの話を聞いていたのですが、韓国語が分からない他のお客さんたちは、この半日ツアーに参加して、一体何を得て帰って行ったのでしょうか。
※注‥‥文中の手術金額は記憶があいまいです。sorry!
[2000-09]