ネーミングの世界ってのも、なんとかならないものかと思っているわけでして。
「接続」「約束」「便紙(手紙)」…。韓国の恋愛映画のタイトルです。そりゃ、パソコン通信に接続して知り合うから「接続」だし、二人が約束するから「約束」だし、手紙が何度も送られてくるから「手紙」だし、ってことは分かるんですが、あまりに安直なネーミングじゃないでしょうか。漢字二つのタイトルはそこそこヒットすると思われていたらしい。これらの周辺で唯一の収穫は「接続」をもじったポルノ映画「接触」かな。まあ、これも安直といえば安直ですが、ポルノのタイトルは安直でよし。
テレビのタイトルもひどいです。昔、MBCのプロデューサーが「今度夜11時にトークショーをやろうと思ってる。男と女のちょっとエッチな話が中心」と言うので、「ふむふむ」と思っていたら、始まった番組のタイトルが「男と女」。ふええ〜。このダサさは何? せめて「女と男」にするぐらいはして下さい。番組が早くに打ち切りになったのは不幸中の幸い。
午前中の主婦向け番組のタイトルが「幸せ探し」。ラジオ番組は「女性時代」。んもう〜、これじゃ困るでしょ。今日び、幸せを探してる人なんかいるかあ。
新聞社から出ている主婦向け月刊誌は、新聞社の名前をつけて「女性東亜」「女性中央」など。日本もそうですが、主婦向けの月刊誌は暗黒の世界ですねえ。もっとも、主婦向けの雑誌はタイトルづけが難しいのかもしれない。昔あった話で、「主婦の友」を「主婦のナヌ」と読んだ人がいたとかいなかったとか。
じゃあどんなタイトルがいいんだよ、ということになるのですが、私の個人的な好みでは「泣かないのか泣かないのか1973年のために」、清水邦夫の「火のようにさみしい姉がいて」など。いずれも戯曲のタイトルです。まあしかし、これらのタイトルは、あの時代だからこそのタイトルなんでしょうね。
長いタイトルがいいタイトルだ、と言っている訳ではありません。韓国映画の中では「鯨狩り」、「301302」などがなかなかヨロシイんじゃないでしょうか。内容とあいまって。(「301302」は「さんまるいち、さんまるに」式に読みます)
なお、韓国の菓子や薬などの名前は適度にノー天気でいいと思います。テレビ、映画の場合は理屈が先走っているということなのでしょうか。
[2000-09]