こんな場合を考えてみましょうか。
そんなあなたに、中国旅行を特別奉仕価格でご提供。
仁川(インチョン)から山東半島の青島(チンタオ)、威海(ウェイハイ)まで行く船の旅。青島行きは午後2時出航、威海行きは午後5時出航で、いずれも翌日の朝には中国に着きます。料金は、片道125,000ウォン程度(4人部屋基準)、日本円で12,000円ぐらいです。
ソウルからの中国は、この2ヶ所が最も安価かつ早く行けるところです。
青島と威海、どちらに行くべきかというと、これは圧倒的に青島を推すしかありません。
観光施設として色々なものがあるし、冬でも泳げる。(←これ、海で寒中水泳が出来るという意味ですので、誤解しないようにして下さい。中国人のおじいさんたちが寒中水泳をしているので、一緒に泳いでいる分には奇人扱いされないと思います、多分。)
青島には日本からの船も行っているし、青島を紹介しているサイト(青島旅情)もあります。
威海はなぜ駄目なのでしょうか? 青島より短い時間で行ける所なのに?
うーむ。答えは簡単。「便利なもの、便利な所は、必ず荒れてしまう」法則です。
例えば、ソウルのロッテホテルは交通が便利すぎる所にあるがために、人が始終行ったり来たりして、ロビーの品格を保ち得ないわけですよね。これと同じこと。
仁川←→威海航路は最短の中国航路なので、ポッタリチャンサ(担ぎ屋、中国の農産物などをハンドキャリーで韓国に持ち込む商売人)御用達の船になってしまっている。旅客船なのに荷物主体で、人間は荷物の付き添いとして同乗している感じ。
特に中国から韓国に来る時がひどいです。
チケット売場は修羅場、無法地帯。海運会社の人が「色々な方法をやってみたんですが、うまく行かないんですよ。みんな秩序守らないし」と言っていました。「それとですね、ポッタリチャンサの人たちは、この仕事を長い間やっているんで、中国人の公務員の偉い人に知り合いがいて、その公務員から『チケットをなんとかしろ』と連絡が来たりするんです。威海路線は、いつも200人が船に乗れないでいる状態です」 一年中満席だそうです。
飛行機でいう機内持ち込み荷物は、一人一人が大きなカバンを3つづつ持っている。韓国入国審査の前のスペースは荷物置き場のよう。入国審査で1時間待たされました。
Q:一般旅行者とポッタリチャンサを分けて審査しないんですか?
A:最後の税関審査だけは分けてました。ここはスイスイ通過できました。
Q:威海という街自体も良くないわけですか?
A:ここは中国の人たちの避暑地、保養地になるのでしょうが、悪くはないと思います。ただ、個人的には、せっかく中国に行ったのにハングルの看板が乱立している(港付近は半ば韓国人街のようになっている)のはチョット興ざめ。日本語も韓国語も通じないで欲しいです。
Q:人はどうですか?
A:山東人は性格が温和だそうです。私が接した限りでも、そんな印象でした。
タクシーに乗って行き先を告げたら「あなたは北京の人ですか?」と聞かれてしまいました。なかなか言ってくれるじゃん!
あとそれから、道で会ったおじいさんとちょっと話をした時、おじいさんが「あんたは日本人の顔じゃないなあ」と言うので、「じゃあ、どこの国の人ですか?」と聞いたら、おじいさん、まじまじと私の顔を見てから、
「○○人」
わお。おじいさんの答えを聞いて私は静かに感動してしまったのでした。
おじいさんが何と答えたか、もったいないので来週発表することにします。
[2000-08]