日本に一時帰国してきた人が言っていました。
「日本は道歩いているのが年寄りばっかりだね。学生の街なんて言われている八王子でもそう。若い人より年寄りの方が目立つ」
そうですね。私も日本に行くと同じことを感じます。特に、タクシーの運転手、地下鉄の職員。韓国では、タクシーの運転手も40代ぐらいが中心だし、白髪の目立つ地下鉄職員なんていません。
あっ。韓国の地下鉄職員は髪を染めているってこと? 韓国人、髪染めるのが好きだし。まあ、地下鉄自体の歴史が浅いわけで、その分、職員も高齢化していないのでしょう。
道を歩いている人に関しては、まず日本は老人の比率が高いということがあります。次に、韓国の老人はあまり出歩かない。出掛けるにしても近くの老人クラブ(のようなところ)がせいぜいです。大きな買い物などは、子供や嫁さんに託す。
老人に限らず、一般に韓国では年齢層・性別・所得により行動範囲が棲み分けされているようです。日本ではインターネットショーなどのイベントに行くとパソコン好きのおじさんがウロウロしていると思うのですが、韓国ではほとんど見掛けられない。客は若い人ばかりです。非常にわかりやすい構造で、マーケティングがラク。
これはチョット難しいのですが、本人の自覚と周りの視線がその人を作るということも関係しているでしょう。韓国の場合、老人は老人であって、それ以外の何者でもない。「オレは老人だ」「おじいさんだから無理しないでね」 もちろん、韓国でも見知らぬ人に「おじいさん」と呼ばれた時、「オレはあんたのじいさんじゃない」という切り返しはあったりするのですが。
日本の老人の場合、老人というのは単なる属性の一つに過ぎない。老人もタレントの追っかけをしてよい。銀色夏生を読んでよい。そのように本人も周りも認識しているから、そのように行動する。
なお、韓国にも養老院というものがあるのですが、親を養老院に入れると周囲の人から「親を捨てたとんでもないやつ」のように思われるようです。
養老院の費用は日本の半分強、フィリピンの2倍ぐらいだと思います。「日本に生まれて日本の養老院で死んで行くのはつまらない。かと言って、フィリピンはチョット」とお思いの方、韓国の養老院を検討してみるのはいかがでしょうか。
ほーら、いい点がこんなに沢山ある。
将来老人になる方も、今から食性を徐々に韓国式にしていって、韓国の養老院に入る体勢を整えておいて下さい。
[2000-08]