一ヶ月くらい前でしたか、韓国で上演中のミュージカル「キャッツ」が、著作権者に無断で上演していたことがわかり、上演中止になりました。ニュースでは「いくら韓国語で上演していると言っても…」などと言っていましたが、舞台上を猫人間が飛びまわっているのに、韓国語だから、英語だから、という問題ではないでしょう。海賊版というのはよく耳にしますが、海賊ミュージカルってのも珍しい。
ある人がタイのバンコクに行って、丸井バンコクで三宅一生の服を買ったのですが、日本に帰ってからチョット不安になり、東京の丸井に電話して、「バンコクの丸井に入っている三宅一生のブランドは本物ですか」と聞いたところ、丸井答えて、「え? 私どもはバンコクには出店しておりませんが」
丸井バンコクのビル全体がウソンコだったわけですね。ここまで行くと爽快。
中国の場合は、、、ある人が警察官の服を盗んで(?)駐車違反の取り締まりなどを始めたところ、お金がどんどん集まるのでやめられなくなってしまった。ここまではよかったのだが、そのうち警察への就職依頼などもされて断るわけにもいかず、結局警察署を作ってしまった。このニセ警察署が摘発された時は、署員十数人が働いていたとのこと。
うーん。この話し、警察署の機能はある程度果たしていたわけだろうから、「100%贋物」とも言えないでしょうね。いずれにしても、根性あるぜ、と思ってしまう私。
十年ほど前、小津安二郎の「東京物語」そっくりのドラマをKBSで放送していました。登場人物の家族構成から、ストーリーから、うり二つ。真似をするのにも、誰も知らないような映画を探し出して来るんじゃなくて、日本を代表する映画監督の代表作をパクるってのがすごいです。まあしかし、「部長! この元ネタは日本で最高の映画ですよ!」なんて具合で、有名な作品を土台にしたからこそ企画が通ったのかも。
「韓国のCM制作者はなぜ海外のCMを盗作するのか」という聞き取り調査があったのですが、「広告主が日本のCMのビデオを持って来て『これと同じものを作ってくれ』と言うから」という答えが多かったのかな、確か。
著作権の問題については、著作権者の立場ばかりが強調されて、「著作権過保護による弊害」がほとんど論じられていない、と私は常々思っています。が、上記キャッツやKBSのドラマ担当者には「君たち、物を作る人間として恥かしいだろ」と言ってあげるしかありません。中国の警察署のハナシは人を感動せしめる何かがあるのに、キャッツとKBSのハナシは単に聞いてあきれてしまうだけなんですよね、結局。
[2000-08]