山口百恵の歌を韓国人に聴かせると、「歌が下手だ」「なぜ日本には歌が下手な歌手が多いのですか」と言われたりします。
山口百恵の場合は「年齢に不釣り合いな陰がある」ので売れたと思うのですが、ただ、これでは昔の天地真理や浅田美代子について説明できない。結局、70年代に、「アイドルという職業」が誕生したということですね。
なぜ人々が「山口百恵は歌が下手である」と言わないのか。それは、あまり生産的な言いまわしではないからでしょう。『山口百恵はヘタッピーである』という本を出しても、その本はほとんど売れないと思う。
また、あまりに明白なことなので人々が口にしない、という面もあるでしょう。
あまりに明白なこと。本当のこと。外国人が口にすることが多いと思います。
「石原裕次郎。単なる中年太り」
「宝塚は学芸会みたい。衣装を着替えているだけ。なぜ北京やベルリンにまで出掛けて行って公演するの?」
「韓国のプロ野球、見るに耐えない。高校野球かと思った」
こう書き出してみると、「それを言っちゃあお終いだぜ」という感じです。プロレス好きの人に「あんなの、台本通りにやってるだけでしょ?」と言うようなもんでしょうか。
「下手ウマなのかも」という考えがあるかもしれません。でも、宝塚や韓国プロ野球が下手ウマを狙っているものとも思えない。
ちなみに、韓国では下手ウマという認識方法が顕在化されていないようです。それらしきもの(下手ウマ狙いと思われるイラストなど)は見掛けますが。
[2000-07]