昔、MBC(韓国・文化放送)に日本語が話せるアナウンサーがいて、日本語の原稿を渡すと、それをそのまま韓国語で朗読してしまうということで、日本から来た人たちがえらく感動していましたが、全然大したことないんですよ、こんなこと。
日本人の留学生なんかでも、朝日新聞を読んでいる時、ふと気がつくと韓国語で読んでいたなんて話、時々聞きます。韓国発の記事に多いのかな、この現象。
日本語と韓国語は語順がほとんど同じで、ちょっと格式張ったものになると漢字語が多くなるので、漢字を知っている人はどんどんラクになるというシステム。
ちなみに、ここまでの文のうち、強調のところはそのまま韓国語読みすれば通じる単語です。文章の中のキーワードは大体漢字語か外来語(「アナウンサー」など)です。「漢字語」ってのがちょっと引っかかるかもしれませんね。例えば、人(ひと)は韓国語でサラム。こういうものは漢字語ではありません。きわめて大胆に言い切ってしまえば、「政治」「経済」など音読みする熟語が漢字語。日韓共通のものが多いです。
韓国人が日本語を学ぶ時、日本語は音読みが幾通りもあることが多いので、結構大変だと思います。韓国語は一つの漢字に対し複数の読み方がある場合はあまり多くありません。
日本人が韓国語を勉強する時難しいことって何だろ。形容詞が複雑怪奇なところかな。「発音」ってのもあるけど、これはツボをきっちり押さえておけばいいんじゃないでしょうか。発音に関しては、初級の先生が大事。いい先生にめぐり会われんことを。
さて、翻訳の話ですが、いざ韓国語の文章を日本語に翻訳するとなると、結構難しいです。大体1ページの中に二三か所、はたと止まってしまうところがある。韓日辞典、韓韓辞典(韓国の国語辞典)、日本の国語辞典を総動員。CD-ROMの辞典も見る。あとは、類語辞典、朝日新聞用語の手びき。場合により、韓国のCD-ROM、地名事典、ネット検索など。
もちろん、チョイ頼まれのFAX翻訳はこんな風にしている訳ではありません。依頼する側も概ね「意味が伝わればいい」ぐらいに考えているわけですしね。
[1999-12]