茶房(タバン)という所、ソウルを何度も訪問したことがありながらもよく知らない人がいるようです。
コーヒーを飲む場合、およそ次のような選択があります。
ホテルのコーヒーショップに行く、街中の小綺麗なコーヒーショップに行く、セルフサービスの店に行く。コンビニエンスストアでコーヒーを買う。あとは、茶房に行く、自動販売機で紙コップに入ったコーヒを買う。茶房と自動販売機の場合は、インスタントコーヒーになります。
茶房という所、コーヒーショップとはイメージが異なります。コーヒーショップは大体一階か二階にあって、店内は明るい。大学生なんかが友達と待ち合わせをする所。そこでアルバイトしているのも若い人です。
茶房の場合、地下にあるものが多い。店内はなんとなく暗く、ジメッとしている。ソウル市内にあるのに場末の感じ。おじさんが行って新聞を読んだり、商談、よからぬ相談をしたり。「お客さんの中に金社長はいらっしゃいますか〜?」と言うと、おそらくお客さんの半分ぐらいの人が立ち上がることでしょう。
この茶房でウェイトレスをしているのが、いわゆるタバンレジ。平均年齢は30歳ぐらいか。大学生のアルバイトはいません。お母さんが知ったら大変なことになる。
出前もします。お盆に魔法瓶とコーヒーカップを載せたものを風呂敷きで包んで出前に行く。タバンレジの出前風景(歩き方など)は独特の雰囲気をたたえています。観光に来た方の中でも見掛けたことがある人がいることでしょう。コーヒーの出前に行った場合、お客さんが飲み終わるまで、そこで待っていたりする。待っている間、彼女は退屈でしょうから、世間話なんかをしてあげた方が良いでしょうね。
さて、ここからが問題なのですが、出前先に行って、お客さんといたしてしまうタバンレジがいるとのことです。これを「チケットを買う」と言います。さすがにソウルのど真ん中ではやっていないようですが、郊外の方、また地方では今でもあるようです。
スペシャル技として、一人で出張に行った時、安ホテルに宿泊し、ここで近くの茶房からコーヒーの出前を二人分とる、なあんて方法もあります。
昔TBSでも放送した「チケット」という映画では、高速道路でトラックの運転手が仮眠しているところに、このタバンレジたちが押しかけの出前に行くシーンがありました。
風俗関係は日本のコピーではないサービス形態がいろいろあるようです。深い。
[1999-11]