今回は洗濯屋さんの話です。韓国の洗濯屋なので「洗濯屋カンちゃん」としてみましたが、このタイトルって、20代の人にはなんにも面白くないタイトルかも。このタイトルの何が面白いのか知りたい人は、周りのおじさんに聞いてみて下さい。ここぞとばかり得意になって説明してくれると思いますよォ。
クリーニング屋さんというのは他のお店、例えばパン屋などとは相当に違います。
洗濯屋さんは選べない‥‥もちろん、嫌いな洗濯屋には行かないというチョイスはできますが、特に問題がなければ、家から一番近い洗濯屋ですませるのが普通です。
洗濯屋さんは何でも知っている‥‥お客のこと。生活水準、好きなブランドはもちろん、皮膚病の有無とか、愛人の有無まで知っているかもしれない。性格などももちろんわかるでしょうね。
場合によっては細かく注文をつけなければならない(要コミュニケーション)‥‥いついつまでに、とか、糊は襟に少しだけ、とか。
ソウルで一番最初にお世話になった洗濯屋は夫婦でやっているところで、旦那さんの趣味がなんと「狩猟」だった。狩猟って、はっきり言ってブルジョアの趣味じゃないですか? 当時、ワイシャツのクリーニングが一枚2,000ウォン(200円)ぐらい(?)で、とに角、他の物価に比べて異常に高かった。私は 「クリーニング屋のために働いているようなもんだな」と思っていました。
他のお客さんの前で、「このヤンバン(私のこと)はシャツを一回しか着ないんだ」と言ったりしたこともありました。悪い人じゃなかったんですけどね。
印象は薄いんだけど、革ジャンをゴワゴワにされてしまったという思い出が。
「クリーニング屋さんに出しても大丈夫よ」と人に言われて持って行った私が馬鹿だったんですけど。
ここは良かった。革もちゃんとできた。(革専門のルートで処理) あと、「気を利かす」ということができた珍しい洗濯屋だった。
でもでもー、スーツを買った時、ウエストのサイズを小さくしてもらったパンツがあって、このパンツを持って行って「ウエストのサイズを1インチ大きくして下さい」と言ったら、仕上がりの物を渡す時、「杉山さん、このズボンは一度サイズを小さくした跡があるよ。どういうことなの?」だって。
(買った時より太ったんだってば!)
この洗濯屋のおじさんは商売より碁が好きで、私が碁が打てると思い込んでいるのが困った。私が韓国人のサラリーマンに九目置いて負けるほど弱いことを知らないか!?
この洗濯屋は割と普通の洗濯屋。
でも、ワイシャツを一枚持って行ったら、奥さんに「一枚一枚持って来ないで、まとめて持って来ればいいのよ」と注意されてしまった。
そりゃそうだけど、出掛けに、洗ってないワイシャツ一枚持って出る、って十分あるシチュエーションじゃないでしょうか。
今の洗濯屋さん。ワイシャツ1,000ウォン。可もなし不可もなし?
ソウルのクリーニング屋は、看板がなぜか「コンピュータクリーニング」となっていて、だから高かったのでしょうか?最近はワイシャツ1枚600ウォンのチェーン店などもあります。
[1999-06]