出生
私の手元に朝鮮日報社の『2000年韓国人百科事典』という本があります。副題は「韓国人の一生 〜 統計を通しての韓国人再発見」。朝鮮日報の人たちが、色々なところからデータをかき集めてきて、韓国人の一生という視点でデータを並べ直したものです。
この本の面白いところをそのままここに転載するだけでは馬鹿みたいですので、適宜コメント(→マーク)をつけていきます。
- 韓国では毎日1,769人が生まれ、680人が死亡している。毎日人口が1,089人づつ増えている計算になる。
- 韓国人が生まれる時の体重は、男児3.36kg、女児3.26kgである。韓国人の出生体重は軽くなる傾向にある。(93年は3.36kg、98年は3.32kg)
- 1999年現在、韓国の総人口は46,858,000人と推計される。
- 韓国は1平方kmあたり454人が住んでおり、これは世界3位の人口密度である。(1位はバングラディシュ、2位は台湾。日本は9位)
→人口密度の数字って、実感と距離がありますよね。「人がうじゃうじゃいる」と私が感じるところは、上海、東京、ソウルの順。
- 韓国人の人口構造において、15〜64才は全体人口の71.4%を占める。65才以上の人口は全体の6.6%、0〜14才は22%である。
- 韓国人のうち、83.1%は分断以降(1946年以降)に生まれた。
→これ、某韓国人教授の言葉を思い出します。「統一統一って言うけど、北朝鮮に親戚がいる人間はどんどん少なくなってるわけだしなあ」
- 韓国人の女性一人が可妊期間(15〜49才)に産む出生児数は1.48人であり、1970年の4.5人から減少した。
→数年前、日本で「1.57ショック」と言われたものですね。韓国の数字もこんなものなのでしょうか。
- 韓国の女性は平均27.2才で一人目の子供を産む。1989年には平均25.7才に一人目の子供を産んでいた。10年の間に1.5才上昇した。
- 29.4%の韓国人は「男児が必ずいなければならない」と考える。このうち43.5%は「代を継ぐため必要だから」、39.8%は「男女両方を育てたいから」と答えた。5.8%は「夫の両親に対し肩身が狭い思いをしたくないから」男児を望む。
- 第三出生児以上では、過去10年間の出生性比が135〜270であり、男児選好思想を反映している。
→女の子100人に対し男の子135人〜270人が生まれて来るという意味です。いわゆる「男児選好思想」。3番目以降の子供が女の子だと堕胎してしまうということです。
- 41.1%の韓国人は一男一女が最も理想的だと考える。21.5%は男女の別なく二人が良い、10.6%は二男一女が良いと答えた。
→お金に不自由がなければ、三人ぐらいは欲しいんじゃないでしょうか。現に、財閥の家などでは息子だけでも数人いて、相続争いなどをしている。所得との相関関係を知りたいですね。
- 全体母性死亡の19.5%は分娩中死亡する場合である。分娩前の死亡は全体母性死亡の17.7%であり、分娩後の死亡は62.8%である。
- 韓国人の妊婦三人のうち一人は帝王切開手術で子供を出産する。1985年に6%だった帝王切開分娩比率は1995年に21.3%に増えた。
- 帝王切開をした韓国人産婦の24.5%は産婦自身の異常から帝王切開をした。13.1%は胎児の異常。23.4%は初産が帝王切開だったため。16.7%は母体の健康上、3.4%は自然分娩に対する恐怖から帝王切開をした。
→この、帝王切開率が高い問題、今週テレビのニュースや新聞でも話題になっていました。帝王切開の比率が高い理由には、出産日に吉日を選ぶ傾向、出産費用の問題、医療事故紛争が起きた場合のこと、などなどが関係しているそうです。
- 67%の韓国人妊婦は妊娠後、胎児の奇形を一番心配する。20%は出産時の辛さが最も心配だと答えた。妊婦のうち20%は望んだ妊娠ではなかったと答えた。
- 44%の韓国人妊婦は妊娠6ヶ月まで通常の性関係を持った。37%は9ヶ月まで持った。
- 出産後の育児について、51%の韓国人産婦は実家の母に手伝ってもらう。夫の母に手伝いを依頼する主婦は32%である。
→これ、どこに住んでいるかによって違うんでしょうね。実家が済州島にあったら、お母さんソウルに来てくれないだろうし。あと、親戚のおばさん、近所のおばさんが頼りになると思います。
- 韓国人の出産女性の60%は出産後ひどい育児憂鬱症を経験した。34%は子供を置いて逃げたいと思い、16%は死にたいと思った。同時に、62%の出産女性は夫より子供を愛していると答えた。
→この項は韓国人男性に見せるべきなのでしょうね。韓国人の男性はどうも女性の問題に無関心なのでいけません。
- 66.8%の韓国女性は、つわりがどんなにひどくてもこれを解消するための薬物は服用しない。
- つわりがひどく薬物を服用する妊婦の場合、13.2%は静脈注射を、10.8%は漢方薬を服用する。
→日本の人って、妊娠すると夏みかんなど酸っぱいものが食べたくなったりしませんか? 韓国では苺やスンデ(豚の血、春雨などの腸詰め)を食べたくなるようです。苺を買って家路を急ぐ韓国人サラリーマンを見掛けたら、「あはん。奥さん妊娠しているのかな」と思って下さい。「妊娠している時食べたくなるもの」ってデータが欲しい。「あれ? この人もしかして妊娠?」とか、男性にも参考になるじゃないですか。
- 韓国人が最も多く使用する避妊方法は男性用のコンドームの16%であり、子宮内装置(10%)、膣外射精(6%)、不妊手術(5%)、ピル(2%)の順である。
- 韓国人の妊婦中、14.5%は胎児の性鑑別を調べた。胎児の性鑑別をした妊婦のうち、3.2%は男児を、17.4%は女児を堕胎した。
- 妊娠中絶を経験した女性の49.7%はこれ以上子供が欲しくないので妊娠中絶をした。11%は年子がいるので、10.6%は妊婦の健康上、7.7%は胎児異常、7.3%は経済上の問題。
- 出産前の韓国人妊婦の44.9%は出産後母乳だけで子供を育てると答えた。実際には、韓国女性の母乳授乳率は14.3%である。
→朴水東という漫画家の作品を思い出しました。お父さんと乳児がお母さんのおっぱいの取り合いをしたり、乳児が「お母さんのおっぱい、タバコの匂いがするからヤダ」と言ったりする。画のラインが独特で、内容的にも面白い漫画です。
この本のデータには不妊治療関係のものがありませんでした。不妊で悩んでいる夫婦も相当に多いと思います。