巻頭句 1999
微ニ入ルソウルの巻頭句のバックナンバーです。
- 0203 悴みて返す言葉も二音節
- 0215 ブーツよりナマアシによきりによつきりと
- 0223 明洞の恋猫そぞろ流されて
- 0301 水ぬるむ頃胴長の犬ばかり
- 0306 春風や出勤のバス跳ねて行く
- 0314 春の山ゆるり動かす七ノット
- 0319 しばらくは苺と決めて千鳥足
- 0401 しわ深き手とりずうつと花の下
- 0405 春光や難破してゐる紙の舟
- 0411 辛夷咲く行方不明の寺大工
- 0418 頂はみな遠足の声の海
- 0429 南山へ遠近法の桐の花
- 0508 莫迦話頭上の青葉ざわめけり
- 0515 万緑や麒麟の首のなほ伸びむ
- 0521 下り道迷へる蟻を見下ろしつ
- 0605 競い合い駈け抜ける水夏の水
- 0612 君紅を差しませ午後の合歓の花
- 0619 栗の子のとげやはくしてとげならず
- 0625 大いなる日傘を立てて嬰眠る
- 0702 雑踏に鎖骨のあたり涼しけり
- 0710 千年の記憶や森の昼寝人
- 0725 炎天や犬売り鍋売りベルト売り
- 0807 粘膜を確かめてゐる終戦日
- 0815 ってゆーか焼けてないとこ見せられて
- 0821 一切れの西瓜倒るるより他は
- 0828 秋暑し庫裡に幾種のビタミン剤
- 0904 残暑かなクレーンに襲はるる倭人
- 0911 秋風を耳の後ろで捉へけり
- 0919 天高し筋肉質の鳩十羽
- 0925 大鶏頭因果末端肥大症
- 1002 地獄図は丸顔ばかりなつめの実
- 1009 母殺し独り高きにのぼるなり
- 1016 おぶわれて柿の実を一番めっけ
- 1022 天高し山を読経に浸らせて
- 1106 秋冷を泳ぐや一人太極拳
- 1113 煉炭を独り占めしてげそ売れり
- 1120 冬麗や我が内にある遠き人
- 1127 檻にゐてなほ駛るなり山兎
- 1204 父さんの耳打ちげんまん暖房車
- 1211 寝不足を自慢しあつて忘年会
- 1218 箱の鈴跳ねてる音もイヴのバス
- 1225 白菜の白き尻より裂かれけり
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