タクシーを待っているのに、タクシーがなかなか来ない私たち。
仕方がないので、市内バスで麻浦まで行くことにしました。韓国のバスは運転が乱暴なので、乗る前にその事をよく説明しておきます。
バスに乗っていたのは、汝矣島の63ビルの近くから麻浦のホリディインホテル前まで一区間だけですが、案の定、降りる時に、こけそうになったそうです。一区間だけなら、下手に席に座ったりしない方がよい。
バスから降りた所では、車がビュンビュン通っているので、一同ビックリ。
「バイパスみたいだ!」
「こんなので、よく事故が起きないわね!」
事故は多いんだってば…。
ホリディインの前の道を渡って、海鮮鍋の店に到着。このあたり、おいしい店が多くて、私が好きな地域です。
注文するものは「ヘームルタン(海物湯)」しかありません。6人なので、中鍋(37,000ウォン)を二つ注文。それから、鍋が出来るまでは「ハンチ(イカの一種)のイカそうめん」を食べることにしました。「ハンチのイカそうめん」は、一皿19,000ウォンで、これを二皿注文。あまり安いものではありませんね。あとはお酒を少し。
「ハンチのイカそうめん」がやってきました。これはどういう料理かというと、イカそうめん、ごまの葉を刻んだもの、そうめんが皿に盛られて出てきて、お客さんの目の前で唐辛子ドレッシングをかけてかき混ぜるというもの。「イカそうめん」と一緒にそうめんが出てくるので、正しくはこの料理、「ハンチのイカそうめんそうめん」と呼ぶべきものでしょう。
お店の人が「辛くしますか?」というので、日本人のお約束、「あまり辛くしないで下さい」と答えます。辛さが足りない時には、あとから調整可能だし。
で、混ぜ合わせた結果ですが、私の見た目では、ドレッシングが足りないような印象。例えば、トマトソーススパゲティを食べるとして、その料理の色がピンクに近いものだったら変ですよね。極端に言えば、そんな感じでした。
みんなで食べ始めます。
「うん。さっぱりしていておいしい」
「量が多いわね」
量的には、一皿がスパゲティ3人分ぐらいになる。気合を入れて食べるべき量です。
でも、そのうち誰かが言い出して。
「ねえ。なんか口の周りがしびれてこない?」
「そう、私もしびれてきた」
「汗、出てる」
「あんた、よく食べれるわね」
「私、辛いからさ、口の中の奥の方に入れて食べてるの」
「そこまでする〜!?」
そう、確かに、この店の唐辛子ドレッシングの辛さは、ビビンバの唐辛子味噌の辛さとは違う種類のものでした。このドレッシングは何なんだろう。例えば、唐辛子とカラシをブレンドして、隠し味でワサビを使っているとか?
「海鮮鍋も、このぐらい辛いの?」
私「いや、こんなもんじゃない」
「やだ〜! ちょっとちょっと、お店の人呼んで。辛くないのにしてもらって!」
海鮮鍋が来ました。
辛さを抑えてもらうリクエストは間に合ったようです。ただ、私に言わせれば、スープの色が中途半端。もう少し赤い方がおいしそうに見える。
この海鮮鍋、珍しい材料(主に貝類)がどっさり入っていて、なかなか楽しいものですが、この日の鍋はイマイチでした。以前はこの店の隣りにもう一軒海鮮鍋の店があったのですが、その時の方が内容的には濃かったと思う。店同士の競争がなくなって、レベルダウンしてしまったのでしょうか。
日本人には、鍋の辛さはそれほどでもなかったようでした。というか、「イカそうめんそうめん」の辛さで、すでに感覚がマヒしていたのかもしれません。具だけ食べている分には大丈夫だった模様。
鍋の後は、これでおじやを作ってもらいます。みんな「いらない」という返事だったので、二人前だけ作ってもらい、少しづつ分けて食べました。
この店のお勘定は、お酒を入れて12万ウォン。金額的には、前日のカルビ屋17万ウォンより安いのですが、幸せ度を考えると、カルビ屋の勝ちだと思います。カルビ屋では百歳酒なども飲んだわけだし。
この海鮮鍋は、辛いのが苦手な人には逃げ場がない点に注意して下さい。「私は辛い物も大好きです」という念書を日本人からもらっておいた方がいいかも知れませんね。
[2000-11]