食後のカラオケはどういうところに行くべきか。
身内同士で歌を歌いあっても仕方がないので、カラオケボックスは除外されます。また、日本人客が多い店も避ける。韓国に来てまで、素人日本人の歌は聞きたくないでしょう。
店は混み過ぎず空き過ぎず、そうですね、私たちの他にテーブル一つか二つのお客さん。そこで日韓歌合戦が繰り広げられる。「うさぎさんチーム、アッパの青春!」「たぬきさんチーム、おふくろさん!」 …ああ、なんと美しい光景でしょう。
こんなイメージを描いて、梨泰院(イテウォン)のカラオケ屋にいくことにしました。
全部で6人なので、タクシーに分乗します。行き先を書いた紙と2万ウォンを別の車で行く人に渡します。後から聞いた話ですが、別の車の中ではパニクっていたそうです。2万ウォンは日本円で2,000円。タクシーのメーターは1,300ウォンからスタートして、100ウォンづつ上がって行きます。で、メーターが2,000ウォンを越えた時に、円とウォンが頭の中でごっちゃになって、「おい、金が足りないぞ。韓国のお金持ってるか?」「私、持ってないわよ!」となったらしい。
なぜこんな混乱が生じたかというと、韓国のタクシーの値段が日本に比べ、極端に安いからでしょう。ある程度走ったところで、メーター2,000ウォン。これを日本円で2,000円だと思い込んでしまうのも無理はない。コリアナホテルから梨泰院まで3,000ウォンでしたが、「日本じゃ2,000円の距離だわね」とのことでした。
さて、カラオケ屋に入ってみると、土曜の夜だというのにお客さんが誰もいない。もともとテーブルが五つしかない小さな店ですが、ちょっと寂しいです。
ビールのセット(9万ウォン)を注文しました。ビール5本と果物の盛り合わせ、乾き物の盛り合わせ。お酒があまり飲めない人のために、トマトジュースや高麗人参ジュースがサービスで出てきました。うーん、なかなか気が利いてるじゃないですか。
しかし、この後、恐ろしい事実が判明。このメンバーは一人を除いて、ほとんど歌が歌えない人たちだったのです。「ほら、○○さん、『北国の春』を歌えばいいじゃないの!」なんて言われても、○○さんはもぞもぞしているだけ。
「私、娘に言われたのよ。『お母さんは音域が狭いから歌は駄目なのよ』って」
うーん、そういうことをカラオケ屋で告白されても・・・。娘にも問題があるぞ。お母さんを追いつめてどうする。
私たちのテーブルの世話をしてくれるウェイターが2名、LDの出し入れをしてくれるお兄さんが1名。みんなカッコいいです。
「まるでホストクラブみたいね」言えてるかも。
そして、お店の人たちに1曲づつ歌ってもらうことにしました。LDのお兄さんは五木ひろしの「汽笛」をリクエストされて、きちんとこなしていた。残りの二人には、何でも良いから韓国の歌を、と言ったところ、最近流行りの歌を歌ってくれました。
まあ、そんなこんなで、やや変則的なカラオケ屋の夜が更けていきます。結局他のお客さんは誰も来ないままでした。全部で20曲ぐらい歌ったのかな。
請求金額は9万ウォンでしたが、チップを3万ウォンつけました。こういう所でチップを払う人払わない人、半々ぐらいのような気がします。
ホテルに帰って、翌日のスケジュールの打ち合わせをしました。今確定しているのは午後4時の「キムチ作り実習」しかありません。午後4時までは何をするか。「じゃあ、とにかく、明日の朝8時に集合することにしましょう」と言って、その日は解散したのでした。
[2000-11]