2000年頃に他所のサイトに書いた原稿です。
金大中大統領の訪日について書き出しましたが、途中で詰まってしまったので急遽テーマを切り替えました。
ソウル俳句会句集から、今回は冬の句、新年の句で「韓国っぽいもの」を紹介します。
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白菜を天まで載せて疾駆せり戸津真乎人
これ、いいでしょ。
小型トラックでしょうか? キムジャン(越冬用のキムチ漬け)の頃の街のあわただしい雰囲気が出ています。
黒つやのなか赤々とキムチかめ安藤法夫
キムチの甕の中の色の「赤と黒」です。キムチそのものも、つやつやとしているんですけどね。
オンドルにあぐらをかいて女達尾田真幽美
日本の人は韓国人女性の座り方に馴染めないようですね。片膝を立てて座る場合が多いです。韓国人のおばさんは家の中ではロングスカートまたはパンツをはいています。
セーターを値切り倒してまず煙草田中重兵衛
南大門市場で作った句とのこと。
セーターですから、値切る値切らないでは出費が相当に違ってきます。交渉がうまくいって「やれやれ」ですね。
寒灯にマリアの姿清涼里中田悟
この句、ちょっとヤバイかも。
清涼里(チョンニャンニ)はソウルにある有名な売春ゾーンで、ミアリよりも哀愁ただよう所です。これ以上の説明は省略です。
賣物の佛もおはす冬の街李恒寧
仁寺洞(インサドン)で作られた句。仏像は一年中売られているわけですが、仏さん、寂しそうに冬の店先に並んでいたのでしょうか。
極月の闇に動いて機動隊豊田康
この「機動隊」は、韓国では「戦闘警察」「戦警」と呼ばれています。デモ隊と機動隊の衝突は昔よりは少なくなりました。
ストップ安どこ吹く風の暮人出武村一光
時事俳句です。
「IMFだ」「不景気だ」などと言われていますが、街に出て見るとビックリするほどの人出。韓国人は出歩くのが好きなんでしょうね。
夫婦座し帰省の弟子の歳拝(セベ)受くる山口禮子
歳拝(セベ)は新年の挨拶。韓国人は両親などに「大きなおじぎ」(立ち姿勢から床に手をつくもの)をします。相手が日本人の場合も、師や親のような存在であれば、つかまえて構わず歳拝をするようです。
韓ら国で豚の初夢見てみたい芳賀邦彦
韓国では、豚の夢はいい夢です。金持ちになれるとのこと。貯金箱も豚の形のものが多く売られています。
「初夢で何を見ればよい」というのはありません。
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なお、ソウル俳句会にはWebサイトはありません。年に一回、句集を発行しています。