1910年日韓併合、1950年6・25(朝鮮戦争)、1997年IMF.百年に満たないわずかな期間に三度にわたる天地開闢を呼び入れたこの国の知識人たち。もう少しクローズアップして表現すれば、儒教文化の中で成長して来た、従って知らず知らず儒教的な威信に塩漬けになってしまったエリートたち。我々は彼らからいかなる希望を見出すことが出来るのか?
しかし依然として、この時代を予測、診断し、処方を下すことが出来る人間は自分だけだという傲慢な彼らが提示する地図を持ち、我々はまた1,000年の旅に出なければならないのか? めまいがする。めまいがしないのなら、あなたは既に気絶している。いや死んでいるのかもしれない。
ある人はこの点において、筆者は多様な社会現象を儒教という一つの物差しで罵倒する愚を犯している馬鹿者だ、と簡単に反駁することも出来よう。しかし、“cultural core”−訳せば「文化の核心」あたりになるこの用語を想起する必要がある。多様な文化現象の基底に、貯水池の底のように黒く位置している本質に似たものなのである。 『菊と刀』 − 日本の社会を鋭く解いて見せた古典であるこの本は、米国の文化人類学者ルース・ベネディクトの作品である。当時彼は、米国のいわゆる国民性研究プロジェクトに参加しこの分析をうちだした。日本に行ったことがないベネディクトが使用した分析方法は「文化とパーソナリティの相互変化関係」を利用したものだった。個人と集団文化が互いに影響を与え合う中で形成される個々人の性格特性と態度特性を鋭くえぐり出すのに成功したのである。
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■ キム・ギョンイル
サンミョン大学教授。1990年韓国人としては初めて甲骨学で博士学位を取得。